MTG語りたいだけのアレ

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旧枠モダン デッキ紹介~その2:空飛ぶ男クロックパーミッション~

ドーモCUBEです。
旧枠モダンデッキ紹介第二回やっていきたいと思います。

前書き

本日Twitter上で、自分の手持ちのデッキ4つから紹介を見たいデッキのアンケートを突発的に取ったところ、まさかの40票以上の票を頂きました。

このアンケートの得票率が高い順に今後紹介していこうと思います。
ということで本日のデッキ紹介は空飛ぶ男クロックパーミッションになります。
サイドボードはオリジナルですが、メインボードは前回GP出場者のレシピになります。*1*2

空飛ぶ男クロックパーミッション

始めにデッキリストはこちらになります。

www.mtggoldfish.com

前回同様サイドは要調整です。というか旧枠モダンは正しいサイドボードを確信できてる人の方が少ない気が
グランビルかな?というリプもいただきましたが、狂暴化や血の渇き、不安定性突然変といった尖ったパンプカードで押し切るデッキが呼ばれていた(らしい)のでそこまで尖ったカードの入っていないこのデッキは空飛ぶ男クロパとさせていただきました。

概要

初見の方は空飛ぶ男という(オールドスクール以外では)今となっては見ることもないカードが使われているため、一見ネタデッキのように見えるかもしれません。
しかし実はこのデッキ、堅実なクロックパーミッションとして動きます。
まず序盤の動きとしては、低マナの飛行クリーチャーである空飛ぶ男と雲のスプライト、トゲ尾の雛を展開します。

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そして中盤戦の相手の呪文に対しては、マナ漏出や神秘の蛇、トゲ尾の雛の起動能力による打消しで対処します。
また、序盤に相手が展開した生物でクロック負けしそうな時は送還やブーメランといったバウンス呪文でテンポアドバンテージを取っていきます。
これらの打消しやバウンスで動きが鈍っているうちに序盤で展開した小型飛行生物で殴ってライフを削っていきます。

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終盤戦では相手の隙を突く、または打消しを構えておく形で強大化や樫の力で飛行クロックを一気にパンプするなどして、残りのライフを詰めます。
また、相手のライフを詰めきる前に全体除去等が通ってしまいクロックが無くなった場合はフェアリーの集会所で殴り切る、または心霊破を顔面に打ち込むことでライフを削り切るデッキ構成になっています。

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長所

空飛ぶ男クロパは前回紹介した赤緑ステロイドほどのスピードではライフを削ることができませんが、その代わりに打消し呪文やバウンスによって相手に干渉する手段が多数あります。
そのため、通ると痛手になる神の怒りや物語の円を打ち消したり、対ビートダウン時のぶん回りを妨害すること相手のデッキの回り方に左右されずライフを詰めることができます。

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また、旧枠モダンでは赤の全体除去として地震が良く採用されます。
しかし地震は飛行クリーチャーにダメージを与えることができないため、メインクロックである空飛ぶ男などが処理されることがありません。
そのため、他のアグロに比べると打消し抜きでも全体除去に強いと言えます。

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短所

クリーチャーサイズが一部を除いて小型なため、ゴブリンやエルフ等の数と速度の両面で押してくるビートダウンと殴り合いになると多少妨害をしても速度差で押し負けることがあります。

また、一部デッキが採用する鋸刃の矢やトリスケリオン、弧状の稲妻などの1枚で複数体にダメージが飛ばせるカードが天敵となります。

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カウンターがあるためこれらの苦手なカードにも対応できますが、弧状の稲妻は最速で撃たれると神秘の蛇が間に合わず、トロンが使う鋸刃の矢はマナリークがケアされてしまう場合がある等、相手とカウンターの噛み合いが悪ければあっさり通ってしまうため、やはり注意が必要でしょう。
また、当然ですがアドバンテージを取れるようなカードは入っていない(寧ろバウンスはディスアド)のため、コントロールと長期戦になると一気に不利になります。
赤緑ステロイドの樹上の村や獣群の呼び声のような粘り強いカードや、包囲攻撃の司令官といった盤面を一気に制圧するカードも無いため、長期戦にならないように終わらせるプレイングが重要になります。

旧モ特有テックカード

空飛ぶ男

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ただ飛んでるだけのフレンチバニラ、なのに意外とバカにできないくらいライフを削っていく姿は「旧モ界のデルバー」と呼ばれています。
理由は単純で旧枠モダンの飛行生物の質の低さです。
普通のモダンならスピリットがブンブン飛び回っていますが、旧枠モダンのカードは飛行が安売りされていないため、環境にいる飛行持ちは重めに設定されていることが多いです。(セラの天使など)
数少ない1マナ飛行持ちには極楽鳥がいますが、パワー0なので(怨恨がつかなければ)特に問題ありません。
また、ペンデルヘイヴンのサポートを受ければ、怨恨のついた極楽鳥や惑乱の死霊など、旧モで見かける数少ない小型飛行生物を一方的に打ち取ることができます。

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そのため、生物に邪魔されることが少なく、最後の巨大化や樫の力の押し込みの際にもインスタント除去だけ打ち消してしまえば問題なしなことも多いため優秀なクロックとして用いられています。
雲のスプライトに関しても(下位互換ですが)採用理由は同じになります。

クウィリーオンのドライアド

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短所のところで生物の素のサイズが小さいとかスピードで押し負けるなど記載しましたが、このデッキにおける唯一の例外がこのカードです。
効果は単純、緑以外の呪文を唱えると+1/+1カウンターが置かれます。
カウンター・バウンス・選択/Opt・1マナ生物と軽い青のスペルが多いデッキではこの生物が4/4以上に育つこともあります。
そのため、鋸刃の矢や弧状の稲妻を使う相手にはこのカードを育てることで対処することができます。
ただし、他の生物が飛行持ちでブロックされにくいため、この生物にブロックが集中して足止めを食らうことが多いことには注意しましょう。
相手の生物多数と相打ち狙いと見せかけてブロック後に送還やブーメランを使い一方的に打ち取る、またはそれ狙いだと思わせてブロックを鈍らせるといった使い方が重要になります。
数少ない骨太(になりうる)このクリーチャーをしっかり活かせるかどうかが苦手なデッキに対する勝率を上げるキーになることは間違いないでしょう。

総評

打消しやバウンスといった対応力が高い上に、同様に対応力の高い純粋なコントロールよりは決着がつくのが早いため、大会向けのデッキといえます。
最終的な目的は単純、対応力も高いといいこと尽くしのようですが、当然ながら低タフネス故の脆さやパンプカードが無い時のクロックの遅さ、更には打消しはあれど着地後の対処策がバウンスと心霊破しかないなど弱点も抱えています。
特にブーメランの枚数は抑えめなので一回通った置物は中々どかすことができません。
致命的なカードを通さないための見極めとクロック展開のバランスをとる必要があるため、旧モの知識が多く求められる上級者向けのデッキといえると思います。

いかがでしたでしょうか。
一癖も二癖もあるけどしっかりした勝ち筋のあるデッキがこの空飛ぶ男クロックパーミッションになります。

それではまた。

*1:そのため、今回紹介するにあたって本人に一報入れたかったのですが、時間がたって誰が使っていたのか全く分からなくなってしまいました。申し訳ありません。

*2:追記:羽根つき餅饅頭さんが使用したデッキと先ほどリプいただきました。情報提供ありがとうございます。