旧枠モダン デッキ紹介~その8:青白コントロール~
ドーモCUBEです。
最近ちょっとエスコンショック等あり更新できてませんでした。
まぁそもそも正月のヒマな時間でやろう的な企画だったから特に続ける気も無かったんだけど。
旧枠モダン紹介第8回になります。
今日はついに吸収がリーガルになるまで紹介を延期していたデッキ、旧枠モダンの現トップメタである青白コントロールについて紹介していきます。
青白コントロール
サンプルデッキレシピはこちらになります。
が、セラの天使は自分の趣味枠なのでどちらかというと堅牢な防衛隊を4にした方がメジャーだと思います。
概要
青のカウンターと白の全体除去&フィニッシャーのオーソドックスなコントロールデッキになります。
他のフォーマットのコントロールと同じく、自分から動くことは(コントロールやコンボ相手の場合を覗くと)少なく、相手の動きに合わせて妨害をしつつ、相手が攻めあぐねたところでフィニッシャーを置いて勝つデッキになります。
盤面に触るカードとしては今わの際と神の怒りがメジャーですが、環境によっては最下層民を入れるのもいいでしょう。
打消し呪文には獣群の呼び声や墓地回収に強い中略と雲散霧消が採用されていましたが、今回のラヴニカの献身でリーガルになった吸収も採用されています。
吸収が増えたことにより3マナ以下で撃てるカウンターが12枚積めるようになり(マナ漏出は長期戦では腐るため採用しにくかった)対応力が上がってより強力なデッキになったと言えます。
フィニッシャーとしては今までも散々解説に出てきた聖なるメサがありますが、最近はエンチャントメタが増えつつあるので時間稼ぎ兼サブフィニッシャーとして堅牢な防衛隊が採用されています。
また自分は趣味枠とフィニッシャーを兼ねてセラの天使を入れていますが、象トークンや樹上の村を抑えつつ警戒でクロックを刻めるためある程度実用的だと思っています。
長所
メインボードからの対応力の高さが青白コンの一番の長所と言えます。
旧枠モダンで最高レベルの打消しの数を誇るため、マスカンレベルの呪文を青白コン相手に通すのは中々難しいです。
また、プロテクションも再生も意味をなさない神の怒りは他の低速デッキだと苦労させられるヴェクの聖騎士やリバー・ボアといったカードも難なく処理ができます。
採用している除去が樹上の村に弱いのが多少難点ですが、堅牢な防衛隊と近づきがたい監視塔によって足止めを行うことができますし、除去はできないながらもブーメランでテンポアドバンテージを取ったり、怨恨や巨大化を立ち消えさせたりは可能です。
旧枠モダンでここまで苦手なカードに対する対策をメインから採用できるのも青白コンの強みだと言えるでしょう。
短所
青白コンに限らずコントロールの基本とも言えますが、勝ち筋が細いことが一番の難点です。
聖なるメサ・堅牢な防衛隊(又はセラの天使)がメインの勝ち筋でミシュラランドはパワーが抑えめなので、聖なるメサを天啓の光などで上手く処理されてしまい堅牢な防衛隊をコンバットトリックや除去で打ち取られてしまうと非常に勝ちにくくなります。
吸収があるため、相手のデッキトップからの火力頼りには多少強いとはいえ、こちらの勝ち筋が薄くなった状態で膠着してしまうとドロースペルでライブラリを減らしているこちらが先にライブラリアウトしてしまう可能性は大いにあります。
勿論そうならないようにするためのカウンター呪文ですが、黒が使う強迫や緑白が使う天啓の光などカウンターに強い呪文がいくつかあるのが旧枠モダンなため、カウンターをすり抜けて勝ち筋を削られてしまう場合があるのは確かです。
負けずに膠着したけど勝ち切れずに時間を使ってしまうという場面が起こりうるというのは特に時間制限のある大会等では大きな短所と言えるでしょう。
自分のリストでは採用していませんが、追加の勝ち筋としてライブラリアウトと起こせる石臼やラクァタス大使をサイドボードに積むという短所の補い方もあります。
旧枠モダンテックカード
聖なるメサ
※トリーヴァコンと同じことを書いてるだけになります
旧枠モダン最強のエンチャント(多分)
2マナで1/1飛行を生産し続けるこのカードは分かりやすく強力です。
単純に毎ターン起動するだけでペガサスで盤面が埋まっていきます。
ちょっとした豆知識として、このカードはアップキープ時にペガサスを生贄にする必要がありますが、この際効果にスタックでペガサスを生み出して生贄にすることができます。*1
そのためこのカードはアップキープコスト2マナのエンチャントのようにふるまうことができる=前のターンに出した召還酔いしていないペガサスを生贄にする必要は無いということです。
超強力エンチャントですが、コイツのせいでこのデッキと同じくメインからエンチャ対策やマナ基盤攻めをぶち込んでくるデッキが増えてきているので過信することは禁物といえます。
吸収
打消しながら3点ゲイン、性能自体は特に解説することも無い強力な打消しになります。
そのため解説としては主に雲散霧消との比較になります。
青白コントロールの新顔ながら早くも顔となりつつある吸収ですが、実は雲散霧消の方が強いタイミングは多くあります。
獣群の呼び声のようなフラッシュバック呪文はもちろん、赤黒系デッキが使う包囲攻撃の司令官の司令官やなだれ乗り、緑白系デッキが使う秘教の処罰者やアクローマなどがこれに当たる場合があります。
理由としては、赤黒系デッキはグレイブディガー、緑白系デッキは蘇生や再供給で墓地活用する場合があるためです。
また、緑白系デッキの墓地が6枚以下の時は雲散霧消で追放した方が秘教の処罰者のスレッショルド達成を防げるため有効といえます。
これらを旧枠モダンで雲散霧消(又は中略)と吸収をどちらも構えている場合どちらを使うかという基準にするといいと思います。
総評
驚異的な対応力で吸収が旧モリーガルになる前の前回モダンGPで優勝したデッキも青白コントロールでした。
強力な打消しである吸収が加わり、よりビートダウンに強くなった今このデッキに対してどれくらい強いかは一つの基準点になりつつあると言えます。
古き良きコントロールの形にのっとったデッキといえるため、コントロール好きの方はぜひ組んでみて下さい
それではまた。