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旧枠モダン デッキ紹介~その4:デイガオーラマンサー~

ドーモCUBEです。
旧枠モダン紹介第4回になります。
本日の旧枠モダンデッキ紹介は旧枠モダンでも屈指の盤面制圧力とアド取り能力に長けたデイガオーラマンサーになります。

デイガオーラマンサー

こちらがデッキレシピになります。

www.mtggoldfish.com

概要

デイガカラー、つまるとこ今でいうマルドゥカラーの除去コンでありミッドレンジになります。
デッキ名の「オーラマンサー」の通りオーラ術師を使い、墓地に落ちやすい除去エンチャントである最下層民や炎の印章を回収しながら盤面を制圧していくコントロールになります。

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盤面制圧してからの包囲攻撃の司令官やトリスケリオン、堅牢な防衛隊、よじれた嫌悪者などのパワーカードで勝負を決めるのがメインの勝ち筋になります。

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しかし、除去で鈍ったところになだれ乗りで土地を攻めることで相手の動きを止め、オーラ術師と炎の印章の組み合わせでライフを削りきるといった速攻プランも取ることができます。

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このことから、中速のミッドレンジとしての動きしかできないように見せかけて、様々なゲームスピードに合わせた戦術が取れるとても器用なフェアデッキといえるでしょう。

長所

旧枠モダンには除去耐性に優れる様々なクリーチャーが多く存在していますが、デイガオーラマンサーはその中の多くのクリーチャーに対して解答を持っています。
旧モの除去に強い生物の例としては、ミシュラランドの樹上の村、プロテクション黒と赤のヴェクの聖騎士、サイズが大きくプロテクション黒の神秘の処罰者、再生持ちのリバー・ボアなどです。

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これらの生物の内、樹上の村以外は最下層民で対処が可能で、樹上の村に対しては稲妻があるため、十分に対処できます。
また、プロテクション持ち生物は虚空を用いることでも除去が可能なため、プロテクション白のタフネス4以上(そんなカードが旧モにあるのかは確認してないのですが)が居たとしても十分対処が可能です。

また、このデッキはアドを取るカードも多数あるため、中速デッキ対決にも強いです。
こちらはサイズ関係なく使える最下層民をオーラ術師で使いまわすことができ、更にオーラ術師が死ねばグレイブディガー→オーラ術師→最下層民の流れでまたまた再利用が可能です。
そのため、墓地対策されない限り、そう簡単に除去が底を尽きることが無く、アド合戦でも強いデッキとも言えます。

短所

このデッキは多角的に勝ちを狙えて、更に速攻デッキにも中速デッキにも強いとなんでもできるように見えますが、旧枠モダン最強のエンチャント、聖なるメサは苦手とします。そもそもこのイカレエンチャントが動きだして有利なデッキなんていない
勿論サイドボードにはエンチャント対策の沈黙のオーラを入れており、更にそれをオーラ術師で使いまわすことも可能です。

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しかし、聖なるメサを使うデッキで一番多いと思われる青白コントロールは雲散霧消や中略といった打ち消した後追放するカウンターを使用するため、回収して再利用ということが難しく、メサが場に残ってしまうということが十分あります。
それでもなだれ乗りで起動のマナを確保できなくしたり、虚空で0を指定してトークンを一回全部消したりといったことはできますが、単体除去が多いこのデッキでは腐るカードが増えてしまい苦戦を強いられる可能性は高いでしょう。

このカードをいかにうまく処理するかがこの弱点の少ないデッキの一番の課題になると言えます。

旧枠モダンテックカード

オーラ術師

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概要で書いた通りこのデッキのキーカードです。
最下層民、炎の印章を回収することでカードアドバンテージを取るだけで無く、それらの除去で更地になった後相手のライフを詰めるクロックの役目も担います。
また、タフ4までなら回収した炎の印章と合わせて打ち取ることができるため、+1/+1カウンターを置かれた象トークンや稲妻が無い時の樹上の村も対処できます。
また、サイドボードの沈黙のオーラを使いまわしたり、聖なる場、象牙の仮面、赤の防御円などを破壊・ハンデスされた場合に回収したりといった使用方法もあり、ビート相手でなくとも常にこのデッキの動きの中核になるカードと言えるでしょう。

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グレイブディガー

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オーラ術師と同じく墓地回収カードになります。
オーラ術師を回収して更に除去エンチャントをかさましする他にも、序盤にサイクリングしたよじれた嫌悪者を回収することでフィニッシャーにする、その他パワーカードを回収する用途で使われます。
また、先ほどの短所に書いた通り、聖なるメサと追放打消しを撃つ青白コンは苦手とするため、相手に十分なマナを構えさせないよう、なだれ乗りを何度も使いまわすランデスプランを取るのにも使えます。
オーラ術師同様、その役割の多様さからこのデッキの中核を成す重要なカードといえます。

虚空

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旧枠モダンにおいて、神の怒りと並ぶ最強の全体除去になります。
色的にはどちらも使えるこのデッキにおいてこのカードが優先される理由は大きく三つあります。
一つ目は生物が少ない純正コントロールなどと違いこのデッキは自分も生物を多数使用するため、一方的に流せる虚空の方が強力な場合が多々あります。

二つ目は相手の全体除去ケアを無力化できる場合があるためです。
例えば除去耐性に優れるヴェクの聖騎士を出した状態で、そのまま殴っていれば勝てる盤面なら2枚目のヴェクの聖騎士を引いても全体除去ケアで出さない可能性が十分あります。
しかし虚空ならそうやってケアしていても手札を同時に破壊するため、根こそぎ持っていける強みがあります。もちろんこれは場の生物と抱えたカードのコストが揃っていないと見るだけになりますが、次に相手が何を抱えているのか情報アドを得れるのも十分強みといえるでしょう。

三つ目はコントロール対策が同時にできるためです。
このデッキは短所にも書いた通り聖なるメサを持つ青白コンに弱いですが、虚空は手札にある段階ならばそれらを落とすことができます。
それまでに手札を確認していなければ撃ったタイミングでメサがあるかは賭けになりますが、元々神の怒りとの選択枠ならどちらにしろコントロールには腐りがちなカードな上、雲散霧消や新たな信仰のように他に3マナのカードが落ちる可能性も十分あるため賭ける価値は十分にあります。
また、もちろん相手がメサを抱えていれば打消しを撃ってくるため、メサが出た後の沈黙のオーラ等が通りやすくなるメリットもあります。

強迫などをサイドまで見ても採用していないこのデッキにとって、ハンデス効果をどれだけ活かせるかがこのデッキの勝率を大きく左右するといっても過言ではないでしょう。

骨の壁

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見ての通り稲妻で落ちないタフネスに再生能力、更にはパワーが1あることで1/1トークン攻めされても数を減らせる優秀な壁です。
しかしこの優秀な壁にはもう一つ使い道があり、この骨の壁に自分の最下層民を付けることで骨の壁が死なない限り再生することですべてのダメージを肩代わりする装置の出来上がりです。
(プレイヤーのダメージが骨の壁に飛ぶ→骨の壁が再生するの流れで全ダメージを完封)
後は再生対策かエンチャントを割られない限り、黒マナを維持するだけでダメージをプレイヤーが受けずに済みます。
ただし、ダメージは肩代わりできても、ライフルーズに対しては効果を持たないことだけは注意しましょう。
また、骨の壁と最下層民はどちらもグレイブディガーとオーラ術師で回収できるため、何かしらの対策で破壊されてももう一度持ち直せるという強みがあります。

総評

様々なクリーチャーに対応でき、白故にサイドボードも優秀な旧枠モダン界のグッドスタッフ的なデッキです。
モダンやレガシーと違って即死するコンボデッキが少ない旧枠モダンではこの中速グッドスタッフは安定した勝ちを狙うにはちょうどいいデッキだと思います。
苦手と記載した青白コントロールに対しても防御の光網など有効なサイドボードがあるため十分な勝ち目があり、無理ゲーになることが少ない万能デッキといえるでしょう。
旧枠モダンでカードパワー高いデッキを使いたいと思う方はぜひ組んでみて下さい。

それではまた。